新婚の横峯さくら、二人三脚で米ツアーに挑戦


最終予選会で優先出場権を獲得、目指すは優勝

新婚の横峯さくら、二人三脚で米ツアーに挑戦

米女子ゴルフツアーに本格参戦する横峯さくら。昨年の最終予選会で優先出場権を獲得し、夫のメンタルトレーナー森川陽太郎さん(左)と喜ぶ=2014年12月7日、フロリダ州デイトナビーチ(時事)

 女子ゴルフの2009年日本ツアー賞金女王、横峯さくら(29)が15年、米女子ツアーに挑戦する。計90ホールで争われた先月上旬の最終予選会で通算5アンダーの11位に入り、上位20人に与えられる優先出場権を獲得した。

 「苦しい大変な5日間だった。(最後は)あと1打落とすとプレーオフだったが、18番のパーパットが30センチでよかった。ほっとしたし、安心した」と関門突破の心境を明かした。国内ツアー23勝、昨年6月の全米女子オープンでも7位と健闘した実力者ですら、重圧は相当なもの。4月に結婚したメンタルトレーナーの夫、森川陽太郎さんが挑戦を支えたのが大きかった。

 「通らなければいけないのが大前提。すごく緊張した」。夫の心強い助言は受けたものの、失敗は許されないと自らを追い込んでいたという。途中からスコアメークよりも「ボギーを打たないゴルフ」に軌道修正したのが奏功。最高峰のツアーで戦う切符を、一発合格で勝ち取った。

 同い年の宮里藍に無料通信アプリ「LINE(ライン)」で「ぎりぎり通ったよ」と連絡。05年の最終予選会でトップ通過の宮里藍は「ぎりぎりでも何でも、トップ20人に入ればいいんだよ」と返した。横峯は「米ツアーに行くと藍が先輩。日本人選手も多いし、いろいろ教わって一緒に頑張りたい」と目を輝かせる。

 オフの12月20日に結婚式を挙げたばかり。「もっとゴルフに向き合いたい。(夫と)二人三脚で臨めるのが大きい。行くからには優勝したい」。14年は低調だった宮里ら日本勢には大きな刺激となるはずだ。