映画「真夜中の五分前」


上海を舞台に抒情的なラブミステリー

映画「真夜中の五分前」

ルオラン(左、劉詩詩)と良(三浦春馬)=©2014 “Five Minutes to Tomorrow” Film Partners

 上海を舞台にした繊細でやわらかななタッチのラブミステリーである。

 監督は日本人の行定勲。主演は三浦春馬だが彼がただ一人の日本人出演者。日本ではあり得ない抒情的でミステリアスな情景が写し出され、中国では4000スクリーンによる拡大公開を皮切りに、アジア各国で公開が始まっている。

 上海の時計店で良(三浦春馬)は時計の修理にいそしんでいる。上海に来て日が浅く、中国語はたどたどしい。唯一の楽しみが公営プールで泳ぐことだ。その夜もひと泳ぎした。

 ロビーのベンチで一休みしていると、さっき泳ぎに見とれていた美女のルオラン(劉詩詩(リウ・シーシー))が話し掛けてくる。彼女の願いはある人へのプレゼントを良に選んでもらうこと。良は初対面で戸惑うが、ショップめぐりに付き合う。だが、見つからず、良は時計店にあったアンティークの置時計を提案した。

 翌日、良はルオランに再会し、誘われてレストランに。ルオランが席を立ち、戻ってきたが、現れたのは双子の妹ルーメイで、良は驚く。ルオランは質素で内向的だが、ルーメイは奔放で社交的。ルーメイは女優志望でフィアンセは映画プロデューサー。良はルオランに惹(ひ)かれていく。

 双子の姉妹はモーリシャスへの旅に出たが、事故でルオランが死亡。ルーメイが生きて帰ったが、フィアンセから良に連絡があり、彼女はルオランではないか、確かめてくれと依頼する。

 劉詩詩が一人二役で、双子の性格の違いを鮮やかに演じている。(岳)