KDDI、ミャンマーで携帯1180万件を契約


国営企業MPTと提携、4ヵ月で500万件増

KDDI、ミャンマーで携帯1180万件を契約

ミャンマーの最大都市ヤンゴンの中央郵便局内にあるMPTの直営店で、携帯電話のSIMカードを求める人たち(KDDI提供・時事)

 KDDIは24日、今年9月に本格進出したミャンマーの携帯電話事業について、契約者数が4カ月間で500万件増加し、年末で1180万件に達するとの見通しを明らかにした。今後も基地局増設などでサービス提供地域の拡大を進め、契約者数の上積みを図る方針だ。

 KDDIは住友商事とともに7月、ミャンマーで郵便・通信事業を独占的に手掛けてきた国営企業「郵便・電気通信事業体(MPT)」と提携。MPTは提携前に680万件の契約を有していたが、提携後のサービス強化で9月以降、毎月100万件以上の新規契約の獲得に成功した。

 ミャンマー政府は通信事業の自由化の一環として、携帯電話事業の新規免許付与の入札を昨年実施。ノルウェーとカタールの通信会社が落札し、両社は今年下半期からミャンマーでの事業を開始した。KDDI・住商は落札できなかったが、ミャンマー政府からMPTとの提携を持ち掛けられ、今年7月に提携した。

 同国政府は、2013年末時点で13・4%の携帯電話普及率を16年に80%に高める目標を掲げている。