南魚沼市の観光パンフレット「美女旅」が人気


地元の一般女性の写真で観光地をPR

南魚沼市の観光パンフレット「美女旅」が人気

新潟県南魚沼市などの無料観光パンフレット「美女旅」。地元の女性を前面に出し、観光地をPRする内容になっている

 新潟県南魚沼市の無料観光パンフレット「美女旅」が人気を集めている。観光地を背景に、地元の一般女性の写真を前面に押し出した内容で、自治体発行とは思えない大胆さだ。手掛けた有志のメンバーらは「田舎に憧れを持ってほしい」とアピールしている。

 八海山のスキー場や南魚沼産コシヒカリの稲穂が一面に実る田んぼをバックにほほ笑む若い女性。パンフはアイドル写真集も顔負けの出来栄えだ。市内の美術館や文化財なども題材に、1冊で5人の「美女」が登場する。

 発案者は同市でデザイン会社を経営する吉田宏一さん(41)。「美しい人と美しい風景を掛け合わせれば話題になる」と市に企画を提案。最初の2種類は店舗や駅で配布され、1万2千部ずつが数カ月で品切れになった。特設ホームページのアクセス総数約70万件の3分の1は東京都内からだ。

 地元の菓子組合が企画したスイーツ店バージョンでは、紹介された店で限定菓子を購入するスタンプラリーを展開。達成者にプレゼントするモデルの直筆サイン入りカレンダーを150人が獲得するなど大成功を収めた。菓子店経営の羽賀謙祐さん(45)は「9割の店で売り上げが伸び、新規の男性客も増えた」と話す。

 モデルは吉田さんら有志グループが知人のつてを頼ったほか街中などで探した。プロのスタイリストもメーキャップも付けず、写真も吉田さんが撮影した。評判を呼び、上越新幹線や岩手県バージョンなどパンフは10種類まで増えた。別の自治体からも引き合いがあるという。

 生まれてからずっと魚沼地域に住んでいる吉田さんは「東京と同じことをしても負ける。都会の人が田舎に憧れてくれるようになれば」と思いを語る。羽賀さんも「モデルとなった女の子を含め、関わった若者が地元を誇りに思ってほしい」と地域おこしにも期待する。