JR西、大阪環状線に新型車両「323系」導入へ
「103系」など国鉄時代の旧車両を更新
JR西日本は8日、大阪市内を走る大阪環状線に2016年度以降、新型車両「323系」を導入すると発表した。45年前から使われる「103系」など国鉄時代の旧型車と置き換える。
JR西によると、323系は3種類の長さのつり革や、扉が物を挟んだことを検知する装置などを取り付けて安全性を向上。衝突した際に衝撃を吸収する車体構造も取り入れた。車体には現在のオレンジ色が帯として入る。
環状線は車両の6割が国鉄時代に製造された。103系は車体をモチーフにしたビルが作られるなど環状線のシンボル的存在。東京の山手線では1988年までに引退しており、使用期間が長くなっていた。8日に記者会見した真鍋精志社長は「中長距離用の車両を先行して取り換えたため、環状線用は後回しになった」と明かした。