小惑星探査機「はやぶさ2」順調に飛行
宇宙機構、打ち上げ後の作業が正常に完了と発表
宇宙航空研究開発機構は5日、鹿児島県・種子島宇宙センターから3日に打ち上げた小惑星探査機「はやぶさ2」について、姿勢制御装置の機能確認や、小惑星から試料を採取する筒状の「サンプラーホーン」の伸展など、打ち上げ直後の作業が正常に終わったと発表した。今後、約3カ月かけてイオンエンジンなど搭載機器の機能確認を進める。
宇宙機構によると、サンプラーホーンは、はやぶさ2の下部にあり、長さ約1メートル。打ち上げ時は約40センチに縮めて収納されていた。小惑星の表面に着陸する際、弾丸を発射して舞い上がった物質を筒の中に取り込み、帰還用カプセルに入れる。
はやぶさ2の下部には、一般から集まった寄付金から約1200万円を使って搭載した小型カメラがある。サンプラーホーンの伸展はこのカメラの画像で確認された。