「空の玄関」仁川国際空港の隣に大型カジノ


日本に先手、中国人観光客を狙う

「空の玄関」仁川国際空港の隣に大型カジノ

複合リゾート施設「パラダイスシティ」の起工式に臨む関係者=20日、韓国・仁川市(時事)

 韓国の「空の玄関」である仁川国際空港の隣で複合カジノリゾートの建設が始まった。日韓企業の合弁事業で、2017年上半期にオープンする予定。カジノ合法化を推進する日本、台湾に対して先手を打ち、急増する中国人観光客の取り込みを図る。

 20日に起工式が行われた複合リゾート施設「パラダイスシティ」は、韓国のカジノ企業「パラダイス」と日本のセガサミーホールディングスの合弁事業で、総工費は1兆3000億ウォン(約1400億円)。高級ホテルとカジノのほか、「韓流」をテーマにした「Kプラザ」やスパ、ショッピングモール、K-POP公演も行える国際会議場などが併設される。

 マカオとシンガポールのカジノは近年急成長。こうした時流を踏まえ、仁川空港から5分という立地の良さを生かし、18年には現在の約2倍の1000万人に増加するとも見込まれる中国人旅行客を誘致、観光業活性化につなげる戦略だ。年間300万~400万人の入場を見込んでいる。

 「中国人観光客が飛行機から降りたら目の前にある。観光の聖地になる」(劉正福・仁川市長)、「新たな航空需要の創出に寄与する」(航空当局)など政府や自治体の期待も大きい。

 20年の東京五輪までのカジノ開設を目指す日本や19年の開業を目標にする台湾などは、国民も利用が可能な「オープンカジノ」を想定しているが、今回の韓国のカジノは国民の賭博中毒防止のため外国人専用だ。(ソウル時事)