20年東京五輪「プロジェクトレビュー」の第２回会合

記者会見後、ＩＯＣ調整委のコーツ委員長（左）と握手する東京五輪組織委の森喜朗会長＝１９日午後、東京都港区

　２０２０年東京五輪・パラリンピックの準備状況を、国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）と大会組織委員会が確認する事務折衝「プロジェクトレビュー」の第２回会合が１９日に東京都内で行われ、ＩＯＣ調整委員会のコーツ委員長は「準備はしっかり進んでいる」とした上で、バスケットボールの一部試合を地方で開催する可能性を示した。

　組織委は会場計画の見直しを説明し、バスケットの代替会場となる「さいたまスーパーアリーナ」（さいたま市）、バドミントンの「武蔵野の森総合スポーツ施設」（調布市）の視察も行った。

　コーツ委員長は「問題ない」と両施設を評価し、「（選手村から）８キロ（圏内）より、既存施設の活用が重要」と理解を示した。また、「大阪などに持っていけば、チケットも売れる」と述べ、１次リーグを分散開催する案も示した。

　組織委はセーリング、トライアスロン、水球の会場見直し案も報告。森喜朗会長は札幌、宮城などでも行われるサッカーを、大阪府吹田市に来秋完成する新スタジアムでも実施するよう、要望を受けていることを明かした。

　会場の見直しは、開催基本計画をＩＯＣに提出する来年２月をめどにまとめる予定で、森会長は「目標値を設定して一つ一つ決めていく」と述べた。第３回事務折衝も来年２月に行われる。