2歳児杉本類ちゃんが募金で渡米心移植成功


両親「ご支援いただいた皆さまに心から感謝します」

2歳児杉本類ちゃんが募金で渡米心移植成功

杉本類ちゃんの心臓移植手術成功を報告する父智広さんと母裕子さん=11日、大阪府庁

 心臓の機能が低下する拡張型心筋症を患い、渡米して心臓移植手術を受けた大阪府箕面市の杉本類ちゃん(2)の両親が11日、府庁で記者会見し、募金への感謝の気持ちを述べた。会見では類ちゃんも元気な姿を見せた。

 父智広さんは「家族で食卓を囲み、同じ寝室で眠る普通の日常生活ができる幸せをかみしめる毎日です。ご支援いただいた皆さまに心から感謝します」と話した。類ちゃんは時折歓声を上げるなど元気いっぱい。母裕子さんによると、普段は4歳の兄と追いかけっこなどをしているという。

 両親らによると、支援団体などを通じ1億9000万円超が集まり、手術費や渡航費など全てを賄える見込みという。

 類ちゃんは昨年12月、国内より子どもの心移植が多い米国に渡航。今年3月にテキサス州の病院で移植手術を受け、9月に帰国した。