佐竹が円熟の完封、若手が攻守で援護
社会人野球でトヨタ自動車が４度目Ｖ、セガサミーに快勝
優勝し胴上げされるトヨタ自動車の田中監督（中央）＝１１日、京セラドーム大阪
今大会のトヨタ自動車の戦いを象徴するような試合だった。田中監督は「ベテランと若手がうまくかみ合った」と振り返った。
３１歳の佐竹は球威十分の直球で押し、４安打完封。２日前に１０回を投げた疲れも感じさせず、「魂を込めて投げた」。今大会、登板した４試合全てを無失点に抑え、最高殊勲選手賞に輝いた。
経験豊富な右腕を好リードしたのは、法大を卒業して１年目の木下。佐竹も「短い期間で僕の特長を理解してくれた」と信頼していた。決勝では打撃でも活躍し、六回、無死三塁から左前へ先制適時打。「佐竹さんが試合をつくってくれていたので、何とか打ちたかった」と木下。
七回には立命大から入った新人滝野が三塁打を放ち、試合の流れをつかむ２点目を挙げた。
若手が力投のエースを援護。チームの成長を実感した佐竹は「次は都市対抗で優勝したい」と力を込めた。
