増税でも「良い品」を、ギフトセンター開設
厳選した食材や商品そろえ、百貨店の歳暮商戦がスタート
百貨店のお歳暮商戦が今週から、本格的に始まる。今年は4月の消費税増税の影響が懸念されるが、「点数は絞り込んでも、贈るなら良い品という人が多い」(そごう・西武)と見込み、各社とも厳選した食材や商品を取りそろえている。
そごう・西武は一足早く28日、西武池袋本店にギフトセンターを開設した。朝礼では担当者が「きょうから59日間、全員で頑張ろう」と気勢を上げた。藻塩を使った紅ザケなど塩にこだわった食品を集め、前年比3%増の売上高を目指す。
大丸松坂屋百貨店は11月1日から全店で注文の受け付けを始める。夏の中元商戦では5000円台の商品は不調だったが、1000円台と1万円を超える価格帯が売れるなど二極化が進んだ。歳暮ではフランス高級ワインの2本セット(17万2800円)など、プレミアム路線を充実させる一方、低価格帯も強化した。
今月15日からインターネット予約を開始した三越伊勢丹では、三越の象徴となるライオン像をかたどった「もなか茶漬け」やゼリーなど、オリジナル商品が人気だ。11月5日には三越日本橋本店や伊勢丹新宿本店に専用売り場を設置する。