サントリーが「黄色いアサガオ」を再現
江戸時代の文献に登場するが現存しない幻の花、遺伝子導入で
サントリーホールディングス(HD)は10日、基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などと共同で、遺伝子導入により黄色のアサガオを咲かせることに成功したと発表した。黄色いアサガオは江戸時代の文献に登場するが現存せず、「幻のアサガオ」と呼ばれていた。
アサガオの原種は青色だが、現在は品種改良で赤や紫のものもできるようになった。しかし、黄色の色素を大量に持つものはない。
今回の研究では、黄色いキンギョソウが、黄色の色素を合成する仕組みに着目。キンギョソウ由来の遺伝子をクリーム色の色素を持つアサガオに導入して実現した。
サントリーHDは2004年、自然界に存在しないとされる「青いバラ」を咲かせている。