パリ解放70年、第2次大戦の連合軍を再現
軍用車両50台や連合軍兵士に扮した200人が参加
第2次世界大戦中のパリ解放から70周年の記念日を2日後に控えた23日、市内のエッフェル塔付近の公道で、当時ドイツ軍と戦った米英仏などの連合軍の進軍を再現したパレードが行われた。
パレードは民間の有志団体が企画した。戦車や小型四輪駆動車などの軍用車両約50台や、連合軍兵士に扮(ふん)した200人超の人々が住民らの歓声を浴びながら市内を行進。かつての米兵と同様に、「兵士」が車両から見物に訪れた子供にガムを手渡す場面も見られた。
行進に参加したフランス人会社員、チボー・フェレロさん(28)は取材に「若い世代にとって戦争は遠い過去の出来事。活動を通じて当時何が起こったのかを伝えたい」と語った。
パリは1940年6月に当時のナチス・ドイツの占領下に置かれ、連合軍により44年8月25日に解放された。(パリ時事)