橋の金網壊れ対策「橋は愛よりも壊れやすい」


南京錠の代わりに記念写真を、パリの「ポンデザール」で

橋の金網壊れ対策「橋は愛よりも壊れやすい」

恋人たちが掛けた南京錠で埋め尽くされた、パリのポンデザール(芸術橋)の金網=7月19日(時事)

 恋人たちが南京錠を掛けて永遠の愛を誓うことで知られるパリの「ポンデザール(芸術橋)」で、市当局が訪れたカップルに対し、錠を掛ける代わりに記念写真を撮るよう促す対策に乗り出した。大量の錠前の重みで橋の金網が壊れるなど安全性の問題が生じているためで、市は「橋は愛よりも壊れやすい」と訴えている。

 市はネット上に記念写真を掲示する専用サイトを既に開設した。AFP通信によると、近く橋の上に看板を設置し、錠を掛けるのをやめて写真をこのサイトに投稿するよう呼び掛ける予定だ。ベストカップルの写真を表彰する企画も行われる。

 橋に南京錠を掛ける習慣は2008年ごろから始まったが、今年6月には錠の重みで手すりの金網が壊れ、一時通行禁止になった。こうした行為はほかの橋にも広がっており、市は対応に頭を痛めている。(パリ時事)