ギリシャで来月から太陽光船で先史時代を調査


「プラネット・ソーラー」号、欧州最古の村を探る

ギリシャで来月から太陽光船で先史時代を調査

28日、太陽光を受け、ギリシャ南部の運河を疾走する「プラネット・ソーラー」号(AFP=時事)

 太陽光だけが動力源の船「プラネット・ソーラー」号がこの夏、ギリシャで先史時代の調査に協力する。スイスとギリシャの科学者による合同調査団が28日、発表した。

 プラネット・ソーラー号はドイツで建造され、約500平方メートルの太陽光パネルを背負う全長31メートルの双胴船。スピードは時速7・5ノット(時速約14キロ)だが、2012年にはこの種の船としては初めて世界一周に成功した。

 計画では8月11日から約1カ月、ギリシャ南部ペロポネソス半島で、紀元前3000年ごろに当時の人類が放棄した住居跡のある洞窟の周辺を探る。

 ジュネーブ大のジュリアン・ベック博士は「近くに村をつくって移住したのではないか。今は海底に沈んでいるはずで、発見できれば欧州最古の村だ」と話している。(アテネAFP=時事)