「後祭」が49年ぶりに復活、祭りが本来の姿に


京都の夏の風物詩「祇園祭」で33基の山鉾が巡行

「後祭」が49年ぶりに復活、祭りが本来の姿に

京都に夏の訪れを告げる祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行=17日午前、京都市下京区

 京都の夏の風物詩、祇園祭の山鉾(やまほこ)巡行が17日行われた。今年は「後祭(あとまつり)」が49年ぶりに復活、祭りが本来の姿を取り戻す。

 33基の山鉾が2組に分かれ、うち23基が同日の「前祭(さきまつり)」で京都市中心部を巡った。10基による24日の後祭では、幕末に焼失した「大船鉾(おおふねほこ)」が150年ぶりに復活する。

 前祭では、神の使いとされる稚児が乗り込んだ長刀鉾(なぎなたほこ)を先頭に、豪華な懸装品(けそうひん)をまとった山鉾が同市中心部を巡行。交差点で豪快に向きを変える見せ場の「辻回し」に、観客から拍手と歓声が上がった。