人気の日本海タワーが老朽化、44年の歴史に幕


360度回転式の展望台、日本海や市街地が一望

人気の日本海タワーが老朽化、44年の歴史に幕

 新潟市にある360度回転式展望台の日本海タワーが、6月末で44年間の営業を終えた。1970年に水道創設60周年を記念し、市水道局が南山配水場の屋上に設置。約30分で一周し、日本海や市街地が一望できるため人気を博し、71年には年間約19万人が来場した。

 しかし、施設の老朽化が進み、改修に多額の費用が掛かることが課題に。近隣に展望ラウンジを備えた高層建築物が増え、来場者も減ったことから閉鎖が決まった。

 最後の営業日となった6月30日には約1500人が来場し、市のシンボルとの別れを惜しんだ。水道局によると、建物は当分の間残すという。