在ブラジル日本大使館、W杯で24時間態勢
ナタルに臨時事務所を設置、職員10人を派遣し邦人保護に全力
サッカーのワールドカップ(W杯)で、19日に日本対ギリシャ戦が行われる北東部ナタルにも在ブラジル日本大使館が臨時事務所を設置し、24時間態勢を敷く。第1戦の舞台レシフェでは、日本人の強盗被害などが相次いで発生。トラブル対応に最優先で取り組む。
大使館は17日設置した臨時事務所に職員約10人を派遣し、空港で緊急連絡先を記載したチラシを配布。邦人7000人が訪れるとみられる試合当日も競技場周辺などを中心に、邦人保護に全力を挙げる。
日本人観戦客をめぐっては、レシフェのほか、サンパウロでも複数の日本人が観戦チケットの入ったバッグを置き引きされた。届け出のない被害も相当数あるとみられる。
ブラジルではこれまでのところ、W杯観戦客をめぐる大きな事件は発生していないが、地元メディアによると、大会が開幕した12日、北東部フォルタレザでドイツ人男性(59)が刃物を持った2人組の女に襲われ、腕を刺された。ナタルでも同日、メキシコ人が宿泊する民宿に泥棒が侵入し、もみ合いになる事件があった。(ナタル〈ブラジル〉時事)