静岡県立こども病院、世界最小体重で難病手術


8カ月で7回成功、出生児810グラムの女児が退院

静岡県立こども病院、世界最小体重で難病手術

 静岡県立こども病院(静岡市)で昨年8月に810グラムの体重で出生し、生後すぐに難病の先天性心疾患の手術を受けた池ケ谷芽依ちゃん=静岡市=が29日、退院した。同院によると、体重1000グラム未満の患者をこの疾患から救命できたのは、世界で初めてという。

 手術されたのは、心臓から肺に大量の血液が流れることで、体の血液が不足する難病。生後68時間までに肺へ血液を送る副動脈を狭めるなど、8カ月で7回の手術を成功させた。

 執刀した坂本喜三郎循環器センター長兼副院長は「小さく生まれても、最先端治療で元気になる可能性は高まっている。子どもの治療を諦めている世界の医師らに、可能性を考えさせる機会になったのでは」と述べた。

 退院時の芽依ちゃんの体重は2740グラムに増えた。母の真奈美さん(29)は、「精神的につらかったが、手術が成功するたびに生命力を感じ、頑張らなければいけないと思った」と話した。