パリで「北斎」展を開催へ
「北斎漫画」出版200年を記念して
欧州の芸術家が葛飾北斎に注目するきっかけとなった「北斎漫画」の初編が出版されてから今年で200年になるのを記念して、国際交流基金(東京都新宿区)とフランス国立美術館連合グラン・パレが共催で開催する「北斎」展の記者発表が26日、東京都内で開かれた。
同展は、1900年のフランス・パリ万博の会場として建てられた歴史あるグラン・パレ・ナショナル・ギャラリーで、10月1日から来年1月18日まで実施される大規模展覧会の目玉事業として開催。世界中の美術関係者が注目する同ギャラリーで、欧州芸術界に大きな影響を与えた葛飾北斎の70年の画業を日本や欧州各国の美術館などから集めた700点以上の作品を通して紹介する。
また国内未公開の作品なども展示されるほか、北斎漫画の影響を強く受けたフランスの芸術家の作品なども展示。同ギャラリー学芸部長補佐のロール・ダロン氏は「フランスの人々に冨嶽三十六景や北斎漫画以外にも北斎には、もっと深いものがあることを知ってもらいたい」と語った。