JR渋谷駅周辺で鹿児島の「おはら祭」を再現


2300人が参加、道玄坂や文化村通りを踊り歩く

JR渋谷駅周辺で鹿児島の「おはら祭」を再現

 南九州最大の祭「おはら祭」を渋谷で再現する「渋谷・鹿児島おはら祭」(主催、同実行委員会)が18日、東京・JR渋谷駅周辺で行われた。東京や鹿児島の64の舞踏団体約2300人が参加し、鹿児島民謡「おはら節」や地元渋谷の「渋谷音頭」などに合わせて道玄坂や文化村通りを踊り歩いた。

 おはら祭は鹿児島市制60周年を記念して始められた祭り。忠犬ハチ公の銅像を作ったのが同県出身の安藤照氏らであることや、東郷平八郎元帥を祀(まつ)る東郷神社が渋谷にあるなど歴史的な結びつきがあることから、文化交流の一環として開催された。

 会場周辺では、さつま揚げなどの鹿児島の特産品の販売や、渋谷と鹿児島の魅力を紹介する観光案内が行われ、来場者でにぎわった。同祭の実行委員会名誉会長の森博幸鹿児島市長は「おはら祭を通して、鹿児島と渋谷区の交流が広がることを願っている」と語った。