友好の原点「ピンポン外交」で日中関係の改善を


受け入れ体制など課題も、温泉地と連携した観光振興に

「世界遺産」で富岡製糸場、観光浮揚へ高まる期待

世界文化遺産への登録を勧告された富岡製糸場を訪れる観光客=4月29日、群馬県富岡市

 世界文化遺産に登録される見通しとなった群馬県富岡市の富岡製糸場には、大型連休と重なり、連日多くの観光客が訪れている。地元では活性化に期待が高まる一方、受け入れ体制や施設の老朽化対策といった課題も浮かぶ。

 連休中の5月4日、来場者数は過去最多の8142人を数えた。連日、午前9時の開場を前に数百人以上が列をつくり、周辺の飲食店や土産物店はにぎわいを見せている。

 「勧告前より売り上げが3倍ほどになった」。地元産の絹糸を溶かした液体で生地を練った特産のどら焼きを販売する店で、店員の新井さつきさん(42)は笑顔を見せた。商品開発を進める「シルクタンパク研究会」の会長で別の和菓子店店主の石井理さん(51)は「売り上げが伸びれば養蚕農家の支援にもつながる」と期待する。

 大手旅行会社JTBは世界遺産登録を見据え、6月中旬から7月下旬にかけ1泊2日で富岡製糸場や八ケ岳などを巡るバスツアーを企画、ネットなどで販売する。「正式に登録されれば、新たなツアーも検討する」(広報室)という。

 群馬県は全国有数の温泉地だが、都道府県魅力度ランキングで低位に沈んできた。県内の観光消費額も近年は減少傾向にあり、県は「世界遺産となれば群馬への関心が高まる。温泉地と連携した観光振興につなげたい」(観光物産課)ともくろむ。