国土交通省や自治体の「ダムカード」が人気


全国各地のダムを写真入り、見学の呼び水として配布

国土交通省や自治体の「ダムカード」が人気

全国各地のダムの写真や情報が1枚に凝縮された人気のダムカード=国土交通省

 全国各地のダムを写真入りで紹介する国土交通省や自治体の「ダムカード」が人気だ。同省がデザインを統一し、集めれば「少しずつ違うダムの表情が分かる」(水管理・国土保全局)のが魅力。現地を訪れれば入手できるため、ダムを見て知ってもらう呼び水として配布を始めるケースが相次ぐ。

 ダムカードは縦約6センチ、横約9センチで、表側にダムの写真、裏側に「アーチダム」などの型式や、「同時期に建設された中で最もスマート」などの情報を掲載。国交省などが管理するダム111基で2007年に配布が始まり、今年1月24日時点で全国316基がカードを置く。

 カードをほぼ全種類持つ男性(27)は「コンパクトにダムの情報が凝縮され非常に魅力的。そろえると迫力がある」「現場でもらわないと意味がない。遠いとちゅうちょするが、カードがあるから行ってみようとなる」と語る。

 県管理のダムで12年から配布中の福島県では、遠くは北海道からもダム好きの人が来る。県は「カードに乗っかってダムの役割をPRする」と狙いを説明している。