福島・郡山市で「東京ガールズコレクション」


公募で選ばれた地元小学生13人、笑顔で舞台に

福島・郡山市で「東京ガールズコレクション」

人気ファッションイベント「東京ガールズコレクション」が東日本大震災の被災地で初めて、福島県郡山市で開催された。地元の小学生もステージに上がり、モデルの水沢アリーさん(右から2人目)らと笑顔を振りまいた=29日午後、郡山市

 若い女性に人気のファッションイベント「東京ガールズコレクション(TGC)」が29日、福島県郡山市で開催された。東日本大震災の被災地での開催は初めて。人気モデルのほか一般公募で選ばれた県内の小学生も参加し、9800人の観客に笑顔を振りまいた。

 原発事故に苦しむ福島に元気を与えようと、TGC実行委員会が県などに呼び掛け実現した。

 イベントには人気モデルの土屋アンナさんら52人が出演。有名ファッションブランドの衣装を披露すると、観客席から「かわいい」などと大きな歓声が湧いた。

 「福島県スペシャルステージ」のコーナーでは、公募で選ばれた県内の小学生13人が参加。ステージから観客席に突き出た花道を、モデルと一緒に笑顔で歩いた。

 郡山市から宇都宮市に避難する小学5年本田珠由記さん(10)と弟の高優君(9)は、福島県いわき市出身のモデル松井愛莉さんと一緒に、手を振りながら花道を歩いた。珠由記さんは「すごく緊張したけど、福島県を幸せにできたと思う。将来は医者になって、いろんな人に勇気や笑顔を届けたい」と笑顔を見せた。