巨大市場で日本勢、最新モデル・環境技術アピール
世界最大級の「北京モーターショー」が開幕
世界最大級の自動車展示会「北京モーターショー」が20日開幕し、報道陣に公開された。今回は14カ国・地域の2000社を超える自動車メーカーなどが参加。世界最大の自動車市場である中国での競争は激しさを増しており、日本勢も最新モデルや環境技術をアピールし、販売攻勢を仕掛ける。
トヨタ自動車は今年発売する中国向けの新型「カローラ」とその兄弟車「レビン」を公開した。2015年には中国で初めて現地生産を始めるハイブリッドシステムを搭載し、投入する計画。伊原保守副社長は「14年は過去最高の110万台以上の販売を目指し、いずれは200万台規模に成長したい」と述べた。
ホンダは中国向けに開発したハッチバック型のコンセプトカーを初披露した。「バーリンホウ(80後)」と呼ばれる1980年代生まれの若い世代を意識した車。2年後に発売する計画で、伊東孝紳社長は「若者が好む使い勝手がよく洗練されたデザインの車だ」と強調した。日産自動車も中国で開発した若者向けセダン「ラニア・コンセプト」を展示した。
北京モーターショーは、上海と交互に隔年で開催。日本勢のほか、米ゼネラル・モーターズ、独フォルクスワーゲンなど主要メーカーがそろい踏みする。23万平方メートルの会場に約1100台を展示。このうち約110台が世界初公開となる。一般公開は29日まで。(北京時事)