警視庁、「方面機動隊」を集め皇居前で出動式
米大統領の来日を控え厳戒警備、鉄道は駅ロッカーを封鎖
オバマ米大統領の来日を控え、警視庁は19日、各署の一線警察官で臨時に編成する「方面機動隊」(約740人)を招集し、その出動式を皇居外苑(東京都千代田区)で実施した。警視庁は同日から警備に当たる警官を増強。約1万6000人による厳戒態勢を敷いている。
方面機動隊は大規模警備の際に各署の交番勤務やパトロールなどを担当する地域警察官らで構成。同庁によると、同隊の招集はオバマ大統領が来日した2010年のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議以来という。
出動式では、警視庁の渡辺国佳・第一方面本部長が「警備を成功させることは、東京の安全安心を広く世界にアピールすることになる」と訓示した。方面機動隊は皇居や迎賓館(港区)、米国大使館(同)周辺などの警備に当たる。
一方、都内の鉄道ではテロ防止のためにコインロッカーの使用停止が始まった。東京メトロは18日から地下鉄丸ノ内線東京駅など一部の駅構内のコインロッカーを封鎖。JR東日本も22日から、東京駅など首都圏の主要駅のコインロッカーを使用できなくする。