101年前の瓶入りメッセージをバルト海で発見


キール沖で漁師が回収、世界最古か、ギネスに申請予定

101年前の瓶入りメッセージをバルト海で発見

ドイツで発見された101年前の瓶とメッセージ(ハンブルク国際海事博物館提供・時事)

 101年前にドイツの海に投げ込まれたメッセージ入りの瓶が3月上旬、北部キール沖のバルト海で見つかった。発見された瓶入りメッセージとしては世界最古とみられ、ギネス記録として申請する予定。

 この瓶は漁師が網に掛かっているのを見つけて引き揚げた。中には、返送してもらうために、自分の名前とベルリンの住所や1913年5月17日の日付が書かれたはがきと当時の切手が入っていた。調査の結果、瓶を流したのはパン職人の息子で当時20歳だったリヒャルト・プラッツさんと特定された。

 46年に死去した生前のプラッツさんを知らないベルリン在住の孫娘アンゲラ・エアトマンさん(62)は「瓶とメッセージを手にすることができ、とても感動した」と話している。

 ギネス記録では、これまでで最も古いのは1914年6月に英国で流された瓶で、97年と309日後の2012年4月に見つかった。

 キールで回収された瓶はこれより古く、漂流期間も長い。瓶とメッセージは5月1日までハンブルク国際海事博物館で展示される。(ベルリン時事)