台湾東部沖でM6.6、1人負傷、余震相次ぐ


台湾全土が揺れる、10トン以上の落石などインフラに被害

台湾東部沖でM6.6、1人負傷、余震相次ぐ

23日、台湾東部・花蓮県で、地震により落下し道路をふさいだ岩石(花蓮県当局提供・時事)

台湾東部沖でM6.6、1人負傷、余震相次ぐ

台湾・花蓮県沖の震源地

 台湾で23日午前1時41分(日本時間同2時41分)ごろ、東部・花蓮県沖を震源地とするマグニチュード(M)6・6の地震があった。中央気象局によると、震源の深さは約30キロ。台北市を含む全土で揺れが感じられ、花蓮県に隣接する台東県で1人が割れたガラスで負傷した。

 日本の気象庁は、沖縄県石垣島と与那国島で震度2の揺れを観測したと発表した。津波の心配はないという。

 台湾東部では未明から午前8時(同9時)までに、この地震を含めM5を超える地震が計7回発生。台東県で10トン以上の岩が道路に落下するなど、揺れの強かった各所で落石が発生した。また、多くの住宅で水道管が破裂し漏水が起きている。花蓮県では、建設中の橋が損壊する被害もあった。

 その後も大小の余震が観測され、中央気象局は「今後3日間でM5・5以上の余震が発生する可能性がある」と注意を呼び掛けた。(台北時事)