ロッテ3年目の佐藤都志也、一発で存在感を発揮
正捕手へ覚悟の1年、オフでは投手陣との自主トレに参加
待ち望んだ出番で、すぐに結果を出した。ロッテの3年目の捕手、佐藤都が五回の打席で、2球目の変化球を右翼席へ。オープン戦11試合目で訪れた初の先発マスクで、「甘い球を積極的にいくと決めていた。いい結果につながってくれた」。
一つしかないポジションをめぐり、ドラフト1位の松川(市和歌山高)は2月の対外試合から攻守でアピール。田村や加藤も定位置を狙う。佐藤都は長所である打撃で、この日は2安打。「競争が激化している。頑張らないと」と必死だ。
昨季は外野手としても出場したが、「今年はやっぱり捕手で」。オフは志願して、益田ら投手陣との自主トレに参加。課題だった投手とのコミュニケーション不足の解消が狙いだった。
キャッチボールでも疑問に思ったことがあれば、何でも質問。「投手と捕手では考え方が違う。勉強になった」。捕手として成長するために行動した。
開幕が迫るが、井口監督は「正捕手は決まっていない。佐藤都の可能性もある」。今年に懸ける24歳は「開幕マスクが第一」。楽天との開幕戦、扇の要は誰が担うか。