東京株が一時1000円超高、原油急落を好感


5営業日ぶり反発、円安も追い風に、「なお予断を許さず」

東京株が一時1000円超高、原油急落を好感

上げ幅が一時1000円を超えた日経平均株価を示す電光ボード=10日午後、東京都中央区

 10日の東京株式市場は、原油価格の急落を好感して全面高となり、日経平均株価の前日比上げ幅が一時1000円を超えた。1ドル=116円台まで円安が進んだことも追い風となった。終値は972円87銭高の2万5690円40銭と、5営業日ぶりに反発した。

 ロシアのウクライナ侵攻と欧米などによる対ロシア経済制裁の影響で、今週前半は原油価格が急上昇。コスト増による企業収益の悪化懸念から日経平均は大幅に下落した。しかし、一部の産油国が増産に前向きな姿勢を示すと日本時間10日未明から原油価格が急落し、市場のリスク回避ムードが後退した。

 空運や化学といった原油安の恩恵を受けやすい銘柄の上昇幅が大きく、自動車株も買われた。

 また、前日までの4営業日で日経平均の下落幅が1800円を超え、押し目買いが入りやすかった。ただ、市場には「ウクライナ情勢はなお予断を許さず、再び株式市場から資金が引き揚げられることもあり得る」(中堅証券)との慎重な見方が根強い。