オミクロン株の別系統「BA.2」の割合が増加
都会議で報告、置き換わりが進めば感染再拡大の恐れも
東京都は10日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。専門家は、変異株オミクロン株の別系統で感染力がより強いとされる「BA.2」の割合が増加傾向にあると報告。置き換わりが進めば感染再拡大の恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。
都が独自にPCR検査した陽性者の検体のうち「BA.2」疑い例の割合は、2月8~14日の1週間で1・3%だったのに対し、翌週(15~21日)は8・0%、翌々週(22~28日)は12・3%に増加。専門家は会議で「置き換わりに十分警戒する必要があり、発生動向を監視する」と述べた。
今月9日時点の7日間平均の新規陽性者数は9379人。1万人を割ったものの、依然「医療提供体制への影響が極めて大きい水準」とした。小池百合子知事は終了後の記者会見で、「今最も大切なことの一つは、ワクチンの3回目接種をいかに前倒しするかだ」と述べ、都が設けた一部の大規模会場で予約なしの接種を始めることを明らかにした。