アルペン男子座位の森井大輝、2個目は悔しい銅
S大回転、トップと0秒92差、積極的な滑りも終盤に失速
アルペンスキーの男子座位で、森井が連日の銅メダル。しかし、難関コースを攻略した解放感があった前日の滑降とは違い、表情は渋い。トップと0秒92差。「悔しさは(タイムが)近いほど逆に強くなる」
転倒を恐れず最短距離を狙う積極的な滑り。しかし終盤に失速してしまい、掲示板の順位を見て首をかしげた。「なぜタイムが出なかったのか。しっかりと調べて次のレースにつなげたい」と反省が口を突いた。
41歳のベテラン。身体能力の衰えも感じる中、チェアスキーの改良に心血を注ぎ、一線級の実力を維持してきた。5大会連続のメダル獲得で、総数は7個になった。だが、表彰台の真ん中はまだ経験していない。「チャレンジを恐れず、進んでいくことが重要。きょうの僕より、あしたの僕の方が速いと思っている」。悲願の金へ、気持ちに緩みはない。(時事)