「米はもっと支援を」「モンスターを止めて」
ホワイトハウス前で、在米ウクライナ人らが抗議集会を開催
米首都ワシントンのホワイトハウス前のラファイエット広場で2月27日、ロシアのウクライナ侵攻を受けて在米ウクライナ人や支援者ら数千人が抗議集会を開き、「モンスター(プーチン・ロシア大統領)を今すぐ止めろ」「米国よ、ウクライナに支援を」とシュプレヒコールを上げた。
福祉の仕事に就くウクライナ人のアイリーナさん(32)は、「首都キエフに暮らす両親や友人らは武装して侵攻に備えている。今は地下で耐え忍んでいるが、いつまで持つか分からない」と大粒の涙を流した。第2次大戦直後に米国に移住したというウクライナ生まれの男性(82)は「バイデン(米大統領)が弱腰だからプーチンが攻撃を始めた」と批判した。
集会ではウクライナ国歌「ウクライナは滅びず」が何度も合唱され、広場は青色と黄色の国旗で埋まった。米メディアによると、抗議集会は週末、ニューヨークやアトランタなどでも行われた。
また、メリーランド州シルバースプリングのウクライナ正教会ではこの日、ウクライナ系米国人ら約100人が集い、平和の祈りをささげた。在米生活25年というウクライナ人女性は、「米国が軍隊を派遣しないのは理解できる。でもウクライナは欧州のため、世界のために最前線でプーチンと戦っている。もっと助けてほしい」と訴えた。(ワシントン時事)