バイデン大統領、独露送ガス管の運営会社に制裁


ロシアへの対抗措置、ショルツ独首相は承認作業を停止

バイデン大統領、独露送ガス管の運営会社に制裁

ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」=2020年9月、ドイツ北東部ルプミン(AFP時事)

 バイデン米大統領は23日、声明を出し、ウクライナ東部の親ロシア派支配地域の独立を承認したロシアへの対抗措置として、ドイツとロシアを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」の運営会社「ノルドストリーム2AG」と同社経営トップに制裁を科すよう指示したと発表した。22日に発表した第1弾となる対露経済制裁の一環という。

 ドイツのショルツ首相は22日、ロシアに対抗し、ノルドストリーム2の承認作業の停止を発表。バイデン氏は声明でショルツ氏の決定に謝意を示し「プーチン氏はロシア産ガスに対する各国の需要を後退させている」と指摘。ロシアによる緊張激化に応じて追加制裁措置を実施する考えを強調した。

 制裁対象に指定されたのはノルドストリーム2AGのほか、同社の最高経営責任者(CEO)を務めるドイツ人男性。米国内の資産が凍結され、米国人との取引が禁じられる。

 ノルドストリーム2は、バルト海経由で独露間約1200キロを結ぶ海底送ガス管で、昨年9月に敷設作業が完了。米国は欧州のロシアへのエネルギー依存が高まることを懸念し、トランプ前政権時も含め、稼働に反対してきた。(ワシントン時事)