世界の巨壁に挑み続ける登山家の姿を追う


映画「人生クライマー~山野井泰史と垂直の世界~」

世界の巨壁に挑み続ける登山家の姿を追う

雪山を登る山野井泰史さん ©TBSテレビ

 2021年、登山界最高の栄誉といわれる、「ピオレドール生涯功労賞」を受賞し、今も世界の巨壁に単独で挑み続けている登山家・山野井泰史氏のドキュメンタリー映画作品『人生クライマー ~山野井泰史と垂直の世界~』が3月18日~24日まで、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで開催する「TBSドキュメンタリー映画祭2022」で上映される。

 凍傷で手足の指18本を失いながらも、なぜ、登り続けようとするのか。過酷な挑戦の先に何を見たのか。映画では山野井氏の妻である妙子さんにもカメラを向け壮大かつ雄大な自然と向き合う登山家の姿を追った作品となっている。

 映画では、ヒマラヤ最難関のルートの壁に挑んだ1996年と現在の山野井氏に密着した。

 自身もヒマラヤ登山経験があり、山野井氏に魅せられ長年にわたり、同氏を撮り続けてきた武石浩明氏が監督を務める。

 武石監督は「山野井さんは、40年以上にわたって膨大なクライミングを行っています。100分程度ではそのすべてを描くことなど無理です。私たちが1996年に記録した実力が絶頂期だった山野井さんと、56歳になった今の山野井さんの姿を見て何かを感じていただけたら嬉(うれ)しいです。四季を通して自然とともに暮らす夫婦の様子も本作で見ていただければと思います」とのコメントを寄せた。

 映画祭ではクローズド作品として公開する予定だ。

 そのほか、映画祭ではアフリカのコンゴ民主共和国で女性の医療活動に尽力する婦人科医師デニ・ムクウェゲ氏の活動を追った『ムクウェゲ「女性にとって世界最悪の場所」で闘う医師』など社会派からエンターテインメントまで幅広いジャンルをテーマにした11作品が観賞できる。

(佐野富成)