カナダ対米国境の橋が通行再開、デモ隊を排除


新型コロナ対策に抗議、7日からデモ隊が通行を遮断

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12日、カナダ東部オンタリオ州ウィンザーで、警官隊とにらみ合うデモ隊(AFP時事)

 カナダ東部オンタリオ州の対米国境の橋がデモ隊により封鎖された問題で、警察当局は13日朝(日本時間同日午後)、強制排除に踏み切り、公共放送CBCによると、少なくとも25人を逮捕した。橋を封鎖していた車両約10台が撤去された。カナダの国境管理当局は同日夜遅くになって、通行の再開を発表した。

 オンタリオ州ウィンザーと米ミシガン州デトロイトを結ぶアンバサダーブリッジは、米加両国の貿易物流の要衝だが、新型コロナウイルス対策に反対するトラック運転手らが7日から通行を遮断。自動車生産などに影響が出て、11日には地元裁判所がデモ隊に退去を命じたものの、一部が抗議を続けていた。ウィンザー市のディルケンズ市長は13日、「国家の経済危機は終わりを迎えた」と宣言した。

 ただ、他の国境拠点や首都オタワでの抗議活動は続いており、ブレア非常時対応準備相は13日、州当局では対応し切れない場合に連邦政府に行動権限を与える「緊急事態法」の発動も検討していると明らかにした。(ニューヨーク時事)