オランダ軍に大勝した落下傘部隊、活躍を後世に
都内で「パレンバンデー」を開催、日本の植民地化を防ぐ
太平洋戦争(大東亜戦争)初期、スマトラ島南部で旧日本軍がオランダ軍に大勝を挙げた戦いとして知られる「パレンバン空挺作戦」。落下傘部隊の降下が始まった2月14日に合わせ、同部隊を後世に伝えるためのイベント「パレンバンデー」(主催・「空の神兵」顕彰会)が東京・九段北の靖国会館で開かれた。
今年は1942年の降下から80年となる節目の年。顕彰会の奥本康大会長は、「パレンバンの作戦が成功しなかったら、日本は植民地にされていた」と指摘。作戦によって石油を確保したことで「大東亜戦争を戦うことができた」と説明した。また、日本とインドネシアとの友好関係と関連し、「中国が(現地で)日本が悪いという洗脳教育をやり始めている」と述べ、中国の動きに警戒感を示した。
一方、映画監督の野伏翔氏は、ジャーナリストの葛城奈海氏との対談の中で、パレンバンデーにまつわる映画の構想を持っていると明かした。このほか、元衆院議員の西村眞悟氏が「陸軍落下傘部隊が大東亜戦争を変えた」と題し基調講演を行った。