パソナグループ、淡路島に「学校」を誘致
本社機能を淡路島に移転、4月に小学生向け英語コース
パソナグループの南部靖之代表はインタビューに応じ、兵庫県の淡路島に小中高校生向けの教育機関を誘致する方針を明らかにした。パソナは淡路島に本社機能の移転を進めており、社員や住民の子供の教育環境を充実させる狙い。手始めに、4月に提携するインターナショナルスクールが、小学生向けの英語による教育コースを島内に開講する。
南部氏は「島に子持ちの社員が増えている。教育の選択肢を増やしたい」と説明。中高生向けは来年以降、世界で活躍できる人材を育成する教育機関を招きたい考えだ。
4月に開講するコースは、4歳以上の未就学児と小学生が対象。当面は社員の子供のみで、30人程度の利用を想定している。放課後にも授業を行い、地元の小学校と掛け持ちできるようにする。
パソナは2024年5月までに、総務や経営企画など、グループ全社の本社機能を担う社員約1800人のうち、約1200人分の業務を淡路島に移す計画を立てている。これまでに200人強が首都圏などから引っ越した。
南部氏は、仮想空間「メタバース」を利用したビジネスを始めることも表明。「今後、人材の流動化が活発になり、人材紹介や業務の外部委託のニーズが高まる」として、淡路島という現実世界と仮想空間を融合させた事業を検討する考えを強調した。