ダニエル太郎、世界10位シナーと好勝負


全豪テニス初の16強ならず、内容濃い試合で会場沸かせる

ダニエル太郎、世界10位シナーと好勝負

男子シングルス3回戦でプレーするダニエル太郎=22日、オーストラリア・メルボルン(EPA時事)

 敗れはしたものの、世界ランキング120位のダニエルが10位のシナーと好勝負を演じた。セットカウントは1-3。ただ、スコア以上に内容の濃い2時間41分で、会場を沸かせ続けた。

 相手はサーブ、ストロークともに高水準。粘りのラリーも及ばず第1セットを落としたが、第2セットは積極的な攻めで反撃に出た。角度のあるショットで先手を取り、機を見てボレーにも出て6-1と圧倒。しかし、終盤さらにギアを上げたシナーに押し切られ、「さすがトップ10だと思った」と舌を巻いた。

 四大大会で3回戦まで進んだのは初めてだった。2回戦では元世界1位のマリー(英国)を破り、この日はサーブで最速207キロをマークするなど進化を示した28歳。「試合を振り返りながら、次はどういうふうに取り組んでいくか考えていきたい」。向上心に満ちた姿が、たくましく見えた。(時事)