米大使館員が拉致現場視察、蓮池薫さんらと会談


リー氏が新潟県柏崎市の現場を初訪問、実感よりリアルに

米大使館員が拉致現場視察、蓮池薫さんらと会談

蓮池薫さん夫妻が拉致された海岸を視察する在日米大使館のブヨン・リー1等書記官(右)=20日午後、新潟県柏崎市

 在日米大使館で北朝鮮問題を担当するブヨン・リー1等書記官は20日、新潟県柏崎市を訪れ、1978年に蓮池薫さん(64)と妻祐木子さん(65)が北朝鮮に拉致された海岸を視察した。市によると、米大使館の担当者が同市の現場を訪れるのは初めて。

 21日には、横田めぐみさん=拉致当時(13)=が連れ去られた新潟市の現場を視察する予定。

 リー氏は、大使館政治部で北朝鮮問題を4年間担当。市によると、現場で桜井雅浩市長らから説明を受け、「よりリアルな実感として受け止めることができた」と話したという。その後、蓮池さんらと会談し、「米政府も拉致問題を非常に重要視しており、引き続き日本政府と連携しながら即時解決に向けて取り組む」と強調した。

 蓮池さんは会談後、「解決への強力な後押しになったと実感している。日本政府も目に見える形でアプローチすることを強く期待する」と訴えた。