ANAが新会社、採れたて野菜を旅客機で


採れたての野菜を店頭に、地域産品の販路拡大を後押しへ

ANAが新会社、採れたて野菜を旅客機で

ANAホールディングスが旅客機の貨物スペースを使って空輸した果物や野菜の試験販売(同社提供)

 ANAホールディングスはこのほど、旅客機の貨物スペースを使って全国の野菜や果物を空輸する新会社「日本産直空輸」(東京)を設立したと発表した。各地で朝に採れた野菜や果物を、その日の午後に首都圏のスーパーなどの店頭に並べることができるという。4月の営業開始を目指しており、地域産品の販路拡大を後押しする。

 旅客機によるスピード輸送と生産者・小売店との連携により、これまで2~3日かかっていた収穫から店舗到着までの時間を6時間程度に短縮。まずはスーパーなどでの野菜や果物のイベント販売から始め、販売網を拡大していく。魚介類など、取り扱う商品の種類も増やしたい考えだ。

 運輸会社では、JR東日本やJR西日本も新幹線を使って野菜や魚介類などの輸送を行っている。