東京都、11日から会食制限「4人以内」に強化
オミクロン株拡大でコロナ対策強化、宿泊療養施設を拡充
東京都は7日、新型コロナウイルス対策本部会議を開き、新たな変異株「オミクロン株」の拡大を受けた緊急対策を決めた。現在1グループ8人以内としている会食の人数制限を、11日から「4人以内」に強化。軽症、無症状患者向けの宿泊療養施設を拡充する。緊急対策の期間は1月末まで。
小池百合子知事は会議に先立ち、定例記者会見で「コロナとの戦いは新たなフェーズに入ったという認識を持って(対策を)進めなければならない」と述べた。
感染対策の徹底を認証した飲食店での会食について、昨年12月から8人以内に緩和していたが、再び4人以内に強化。5人以上で入店する場合、ワクチン接種証明の提示が必要となる。酒類提供時間の制限はない。一方、非認証店での会食は、「4人以下」「酒類は午後9時まで」の呼び掛けを継続する。
動物園や水族館といった都立施設は一部を除き11日から休館。大規模イベントは、主催者からの計画提出を条件に、収容上限なしの入場を引き続き認めるが、都は計画のチェック体制を厳格化する。
また、医療体制の増強では、入院患者向け病床数を最大レベル(6891床)に引き上げる。軽症や無症状患者に対しては、原則全員入院としていた国の方針見直しを受け、宿泊療養施設を活用。確保室数を約1万1000室に増やす。
一方、特別措置法に基づく「まん延防止等重点措置」の適用を政府に要請するかについて、小池氏は会見で「専門家の意見などを聞きながら適切に対応していきたい」と述べるにとどめた。