青森県制作のゲーム「ぷよりんご」が話題に


ゲームで王国をPR、最大8種類のリンゴを素早く判別

青森県制作のゲーム「ぷよりんご」が話題に

「ぷよりんご」のプレー画面。次々と落ちてくる同じ種類のリンゴをそろえて消去する

青森県制作のゲーム「ぷよりんご」が話題に

「ぷよりんご」を紹介する青森県観光企画課の三上咲希子主事=20日、青森県庁


 
 生産量日本一のリンゴ王国・青森県が制作したリンゴのパズルゲーム「ぷよりんご」が、注目を集めている。同じ色のブロックを積んで消す人気ゲーム「ぷよぷよ」をアレンジしたもので、次々と落ちてくる同じ種類のリンゴをそろえて消去する。動画投稿サイト「ユーチューブ」に遊ぶ様子が投稿されるなど、大きな反響を呼んだ。

 県観光企画課の「まるごとあおもり情報発信グループ」が発案。ぷよぷよの開発元のセガが無料で提供しているプログラミング教材を活用して制作した。「ゲームの日」の11月23日に「赤リンゴ版」を公開し、県公式ツイッターに投稿したところ、約3万件リツイート(拡散)された。投稿閲覧数は450万回を超える。

 難易度は3段階に分かれ、「ふじ」や「紅玉」など最大8種類の赤いリンゴが登場。形や色の濃淡などで素早く見分けなくてはならず、「県民でも難しい」との声が相次ぐ。

 雑誌やテレビなどに取り上げられ、県外在住の高齢女性から「故郷がこんなに注目されてうれしい」といった電話も寄せられた。情報発信グループの三上咲希子主事は「リンゴの種類の多様さを広められた」と語る。

 他にも、むいたリンゴの皮を模したマフラーを作ったり、「大間マグロ」をネイルアートで再現したりして公式ツイッターに投稿。コロナ禍で海外旅行が難しいことに着目し、「眼鏡を外せば、外国の名所に見える県内の風景」を紹介する観光PR動画も配信した。

 毎月の会議で情報発信案を出し合うが、注目を集めるには瞬発力の高さも肝要。芸能人の結婚などの明るいニュースが流れたら、すぐに青森とのゆかりなどと絡めてツイッターに投稿し、便乗している。岩谷大主幹は「力を入れてもバズらない(注目されない)時もあるが、毎日継続することが大事」と強調。今後もバズるPRを目指し、創意工夫は続く。