高木姉妹に満面の笑み、北京五輪代表に決定
菜那「後悔しない滑りを」女子1500m代表に滑り込み
最終結果が出た後、女子1500メートルの高木菜は高木美と抱き合った。その表情はともに満面の笑み。この種目の最後の一枠争いで北京五輪代表に滑り込み、喜びに浸った。
高木菜は3大会連続の出場をこのレースに懸けていた。「絶対に後悔しない滑りをする」。そう心に決めて出ると、700~1100メートルの周回でも30秒台を切る速さをキープできたのは世界記録を持つ妹と自分だけだった。
全体タイムも日本スケート連盟が過去のW杯の優勝タイムを参考に設けた最も厳しい派遣記録を切った。「このタイムで滑れたっていうところは自信になった。オリンピックでは表彰台を狙える位置にいるんじゃないかな」と胸を張る。
そんな姉の姿に、高木美は「すごい熱いレースを見せてもらって、心に響くものもあった」。既に代表権を得ている立場でも鋭い滑りを披露し、1位になった。
姉妹が五輪の舞台で同じ種目で競えるのは初となる。高木菜は「今シーズンは自分の集大成で臨んでいる。まずは北京五輪で最高の滑りをするっていうことだけを考える」。高木美は「強い気持ちで臨みたい」と決意を込めた。