クリスマスの空混乱 オミクロン株が猛威


全世界で欠航相次ぐ、乗務員などの隔離が運航を圧迫

クリスマスの空混乱 オミクロン株が猛威

24日、米サンフランシスコの空港で掲示される欠航の表示(EPA時事)

 クリスマスイブとクリスマス当日の2日間、全世界で4500近い航空便が欠航したとみられている。新型コロナウイルスの「オミクロン株」の影響で、航空情報サイト「フライトアウェア」によると、遅れも相次ぎ、クリスマス休暇の空は混乱した。

 グリニッジ標準時(GMT)25日午前7時20分(日本時間同日午後4時20分)の時点でまとめられたフライトアウェアの集計では、25日の欠航は全世界で少なくとも2000便。うち約700便が米国発着分だ。24日の欠航も約2400便。26日も600便を超える欠航が見込まれている。

 パイロットや客室乗務員はもちろん、地上のスタッフに至るまで、コロナ感染に伴う病欠や、濃厚接触者として迫られる隔離が航空各社の運航を圧迫している。

 米ユナイテッド航空は24日、声明を出し「米全土を襲った今週のオミクロンが、わが社の乗務員、運航を支える職員を直撃した」と説明。「空港へ向かう前に影響を受ける乗客の皆さんにお知らせしたい」と述べ、再予約の調整に全力を尽くす姿勢を示した。(ニューヨークAFP時事)