タイに「原宿」お目見え、日本テーマの施設続々
テーマパーク「ハラジュク・タイランド」がプレオープン
タイで日本をテーマにした娯楽施設や飲食店が相次いで開業している。新型コロナウイルスの影響でタイ人に人気の旅行先である日本への渡航が制限される中、雰囲気だけでも味わおうと多くの住民が足を運んでいる。
バンコクで今月1日、テーマパーク「ハラジュク・タイランド」がプレオープンした。ちょうちんがぶら下がる古風な街並みに、桜や紅葉の模型。城下町の風情であるにもかかわらず、原宿と名付けたのは、入り口の建物がレトロ調の旧原宿駅を模しているからだ。
東京ドーム4個分を超える広大な敷地に、飲食店を中心に144店舗が入居。壁には金閣寺や大仏など日本の観光スポットが描かれている。浴衣をレンタルしてそぞろ歩きを楽しんでいたパンダさん(7)は「浴衣は踊ることもできてとても快適。でも、げたは少し歩きにくいかな」。
バンコク東方のチョンブリ県バンセンで10月にオープンした「のみすけ」は、大衆居酒屋風のデザイン。昼は抹茶入り飲料やたい焼きを提供するカフェ、夜はラーメン屋として営業する。敷地内に設けられた日本風の横断歩道やバス停を背景に、娘の写真を何枚も撮っていたキッドさん(40)は「日本に行ったかのように楽しめる」と語った。(バンコク時事)