川崎のレアンドロダミアン、初のMVPに輝く


魅了した多彩なゴール、「本当に幸せな気持ちでいっぱい」

川崎のレアンドロダミアン、初のMVPに輝く

最優秀選手賞(MVP)と得点王のトロフィーを手に笑顔を見せる川崎のレアンドロダミアン=6日、東京都港区

 リーグ連覇、得点王に続く栄誉となった。川崎のレアンドロダミアンが来日3年目にしてMVPを受賞。「本当に幸せな気持ちでいっぱい。チームメートがいたからこそもらえている」。白い歯を見せつつ、いつものように謙虚に思いを語った。

 元ブラジル代表の得点パターンは実に多彩。豪快なヘディングとオーバーヘッドに、低いクロスはかかとを使って流し込む。ボールを必死に追う守備面での貢献も忘れてはならない。選手らによる投票では、得点王を分け合った前田を23票上回った。

 勝利に導く得点だけでなく、敗戦がよぎる展開でもチームを救った。自身も5月の湘南戦で、オーバーヘッドにより奪った同点ゴールが印象深いと振り返った。

 10月には移籍話が浮上したが、家族も日本の生活を気に入り、最初から川崎を離れる考えはなかった。残留を願うサポーターが掲げた旗やブラジル国旗を目にして心を打たれたという。

 来日後の年間得点数は9、13、23と右肩上がり。「自分ができることを精いっぱいやること」が信条。来季に向けて、今季果たせなかったアジア制覇に強い意欲を示した。