ゴルフ日本シリーズ、ベテラン谷原秀人が優勝
後半に集中力を発揮、20代が躍進する中で実力を示す
C・キム、金谷、星野らの賞金王争いをよそに、43歳の谷原が冷静にラウンドした。前日からの首位を守り、今大会13度目の出場で初優勝。「クリスマスと正月が来たという感じ」と喜びに浸った。
前半は我慢のゴルフ。1番でボギーをたたいた後はパーが続いた。折り返しの時点で池村にトップを奪われており、「チャンスがないのかな」という思いもよぎった。だが、集中力は切らさなかった。
じっと待ち、流れが変わったのは13番。8メートルのラインを読み切ってこの日初めてのバーディー。「いいパットが入った。チャンスがあるな」。これで勢いに乗り、16番でも8メートルを沈め、17番はアプローチを1・5メートルに寄せて連続バーディー。後半、池村が風に苦しむのを尻目にスコアを伸ばした。
2017年から3年間は海外を主戦場とし、国内に戻った今季はこれで2勝目。まだまだ衰えない実力を示し、「若い人にまだ立ち向かえるものがあるという自信が出てきた。刺激をもらいながらやっていければ」。金谷、星野ら20代の選手が躍進する中、最終戦でベテランが光を放った。