カバ親子がコロナ感染、獣医師「知る限りで初」
ベルギーのアントワープ動物園で、親子2頭とも元気
ベルギー北部のアントワープ動物園は3日、飼育するカバの親子2頭が新型コロナウイルス検査で陽性だったと発表した。検査に関わった獣医師は、動物のコロナ感染について「世界でも報告があるのは主に類人猿やネコ科だ」と指摘。カバの感染確認は「私が知る限り初めてだ」とコメントしている。
感染したカバは、母親のヘルミン(41歳)と娘のイマーニ(14歳)。鼻水が出ていたため、検査したところ感染が分かった。ほかの症状はなく、2頭とも元気だという。飼育係も検査を受けたが陰性だった。同園はカバの飼育舎を非公開にした。
ほかの欧州各国と同様にベルギーでもコロナ感染が再拡大しているが、最近感染したり疑わしい症状が出たりした飼育係はおらず、カバ親子への感染経路は不明という。同園が昨年、飼育するすべての哺乳類への検査を実施した際は、陽性例はなかった。(ブリュッセル時事)