15万年前の貝殻を発見、「世界最古」の宝飾品か
モロッコで発掘、「人類史に計り知れない意味を持つ発見」
モロッコの国立考古学文化財機構と米アリゾナ大学などの研究チームは18日、約14万2000~15万年前の穴の開いた貝殻をモロッコ西部で発掘したと発表した。ネックレスやブレスレットの一部だったと推測され、同チームは「世界最古」の宝飾品とみている。
貝殻はモロッコ西部の大西洋に面する都市エッサウィラ近くの洞窟で発見された。記者会見した研究者は「人類史に計り知れない意味を持つ発見だ」と指摘。「これらは象徴的な物であり、道具と違って、象徴は言語を通じてのみ伝達可能だ」と述べ、これらの所有者が言語を使用していたことを示していると付け加えた。
研究者によれば、中東やアフリカではこれまでに、3万5000~13万5000年前の同様の宝飾品が見つかっていた。(ラバトAFP時事)